以前のエントリで、ビジネススクールは転職エージェントと書いたことがあるのですが、それは、Career Servicesという就職課と、ビジネススクールというハブの機能があるから。
最近のリーマン・ショック以降の転職・就職氷河期で、ビジネススクールの在校生は職探しに苦労しているのは事実。そのために、Career Servicesが不満のはけ口になったりしているのもまた事実。
とはいえ、基本的には職探しは、学生の仕事。Career Servicesが職を機械的に提供してくれるわけでもありません。
でも、それなりに彼らも努力をしてサービスを提供しているのも事実。私も委員をやっているコンサルクラブとCareer Servicesは毎週定期的にミーティングをしているので分かるのですが、彼らもけっこう必死。
Career Servicesは、業界毎にチームが編成されています。金融、コンサル、インダストリがまず大きな分類で、その中でいくつかのサブチームに分かれています。彼らの業績は、在校生の「就職率」で評価されているのです。
では、学校の就職課であるこのCareer Servicesはどんな支援を学生にしてくれるのでしょうか?あまり、日本になじみのない機能のような気もするので、さわりだけ紹介したいと思います。
中心的な役割を果たしているのがこの、Career Centralと呼ばれるキャリアに関するポータルサイト。
ここからCareer Servicesが企画する各種のイベントへの申し込みを行うことができます。カバーレターの書き方、1 on 1のコーチングセッション、業界説明会、会社説明会、インタビュー練習などなどがここからサインアップします。人気のセッションをすぐに一杯になるようです。
学生が受けるサービスとしては、これとは別に、ファイナンスクラブ、コンサルクラブ、PEクラブなどのプロフェッショナル・クラブたちが企画するイベントもありますね。ですので、とくにイベントが盛んになる11月などは、よくよく考えないとイベントに忙殺されることになりそう。
それから、目玉は、このジョブ・ポスティング。ちょっとしたインターンやプロジェクト、またパーマネントのジョブがここにポストされていて、ここからそれらに応募することができます。
なお、アジアもカバーされていますが、残念ながら日本マーケットはそれほどカバーされていません。
また、学生は履歴書(CV)をこのCareer Centralに登録する必要があり、MBA生に興味のある会社に公開されています。これを通して、ときどき会社からコンタクトがきたりします。学生同士のCVも見ることができるため、CVの書き方に役立ちますし、お互いのバックグラウンドを理解するのにも役に立ちます。
イベントで使用した資料は、いくつかのイベント・説明会に関しては、On Demandでビデオをパソコン上で閲覧することも可能です。
こういう支援はあるものの、最後にジョブを勝ち取る学生は、結局ものすごい個人で努力をしていることも忘れてはいけないと思います。
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