2010年4月25日日曜日

CAMDEN LOCK MARKET

プリムローズヒルの帰りには、若者でごった返すカムデンロックマーケットを抜けていく。いくつものピアスとファンキーな髪型の若者が、店の勧誘をしている。

10年前に訪れて以来2度目だけど、あの頃と全く回っていない雰囲気。

穏やかな丘での時間から一気に喧騒に取り戻される感じ。 そんな喧騒を楽しみながら、そして、4歳の息子は圧倒されながら、帰途につくのでした。




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春のプリムローズヒル

抜けるような青い空とでも言うような天気のときには、青い芝生で寝そべるのが何とも似合うのがイギリスの公園。この日は、ピクニックとBBQのためにあるのではないかと思うほどの春の日差し。

友人夫妻とリージェントパークの北に位置するプリムローズヒルに行ってきました。ゆるい小さな丘でできたこの公園は、リージェントパークほど大きすぎず、でも見晴らしはよく、そして、子ども向けのプレイグラウンドもあるので、ファミリーには格好の場所です。


桜が満開!


緩やかな傾斜面に沿って、ピクニック

二人で消えていくチビ組

ピクニックラッシュ!とでも言うべきか!?
斜面に戯れる老若男女
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2010年4月21日水曜日

イギリス最大の湖:ローモンド湖を訪ねる

スコットランドの大都市グラスゴーからわずか鉄道で45分―そこには、イギリス最大の淡水湖であるローモンド湖が広がります。英国らしいゆるやかな丘と静かな湖に囲まれながら、自然を楽しめる絶好のスポットなのです。


湖の沿ってのんびりと散策すると実にすがすがしい
アイスランドの火山のせいで、心なしか空が黒いかな?


富裕層の多くはここにボートをもっていて、夏はここで過ごすようです!


かも達も静かに広がる湖に見入っている!?

この湖の絶景をいつも視界におさめるべく、最高のロケーションに城を構えています
今でもヒトが住んでいるそうで、中には入れません(;_;)
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MBAの科目の中で最も役に立つものは何か?

みなさん、こんにちは。MBAの科目の中で、最も役に立つクラスは何だと思いますか?



MBAではじつに幅広く多くのことを学びます-たとえば、1年目の必修科目だけでも以下のように戦略、ファイナンス、組織、マーケティング、オペレーション、起業、経済などと多岐にわたります。さらにこれに加えて、2年目にとる選択科目が加わります。



LBSの必修科目:

Business Ethics and Corporate Social Responsibility

Business Statistics

Finance

Financial Accounting

GLAM (Global Leadership Assessment for Management)

IT for Business Value

Managerial Economics

Managing Organizational Behavior

Strategic Problem Solving

Strategy

Understanding General Management

Decision and Risk Analysis

Discovering Entrepreneurial Opportunities

Management Accounting

Marketing

Operation and Technology Management

Understanding International Macroeconomics



さあ、どれが一番役立つのでしょうか?



多くの卒業生にインタビューした結果、一致した結論は、意外や意外、ズバリOrganisational Behaviour、すなわち、組織行動論といわれる分野です。リーダーシップ、チームワーク、モチベーションパーソナリティ、コンフリクトマネジメント、ネゴシエーション、組織風土、組織変革、組織設計を扱う一連の理論です。



多くの卒業生が言うには、実際に授業を受けているときは、「なんだかフワフワした話しよなあ、なんか勉強した気にならない」という印象をもつのですが、卒業してみて、見返す唯一のバインダーは、ファイナンスでもストラテジーでもなく、この組織行動論だというのです。面白い現象です。これは何を示唆しているのでしょうか?



結局、最後はヒトにいきつくということ。そして、ここが大事なのですが、ビジネススクールが確立してきた理論の中でも、最も実務に役に立っているのがこの組織行動論といえるわけです。



このブログを読んでいただいているみなさんはお気づきのことと思いますが、個人的には、組織行動論には今、多大な関心を寄せていて、LBSでも、Change Managementを専攻し、全ての組織行動論の選択科目をとっています。



欧米式の組織行動論は日本にはフィットしないよ、という声も聞こえてきそうですが、日本のビジネスパーソンのみなさんにも役に立つ理論がヤマとありますので、このブログでも今後、紹介していきたいと思います!

2010年4月17日土曜日

スコットランドへゆく!

スコットランドの上の方、インヴァネスにきています。なんとも、ゆっくりとした時間を過ごしています。最近の旅は、もっぱらイギリス国内。そう、イギリス国内にもたくさんたくさん訪れるスポットが多いのです。とくに、スコットランドは、イングランドとはまた別の文化、方言、議会をもつだけあり、独特の雰囲気を感じることができて好きです。

アイスランドの火山によって、早朝の「フライトキャンセルしました」という電撃のメールを航空会社からもらい、 急遽往路を変更して、鉄道の旅へ。9時間も鉄道にゆられてここへやってきました。どこまでも広がるイギリスの田園風景を楽しみつつ、北に登るにつれて、乗客や駅員のアクセントが徐々になまってくるのも、これも鉄道旅行の風情。


インヴァネスはスコットランド北西部の都市
カモメが飛び、落ち着いた街並みで、人もゆっくり歩く


そう、インバネスは、あのネッシーで有名なネス湖があるところ
朽ち果てた城からネス湖を見渡します
残念ながら、ネッシーは発見できず・・・


インバネスは、その昔、スコットランド軍とイングランド軍が衝突したところ
血なまぐさい歴史が遺る

しかし、スコットランドのジャコバイド軍は1時間もせずに敗退
1500名の死者を出したのがまさにこのバトルフィールド

さあ、明日はまた鉄道にのり、グラスゴーまで南下していきます。

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2010年4月12日月曜日

アジア・ビジネス・フォーラム(その2)

アジア・ビジネス・フォーラムの4つのパネル:




Asia Economic Outlook

Luxury Goods in Asia

Private Equity in Asia

Entrepreneurship & Innovation in Asia



この中で最も面白かったのは、二つ目のLuxury Goods in Asia。日本におけるLuxuryが、Luxuryの未来を予測するのだという。パネリストの一人、Imran Amed氏のコメントが鋭い:



いわゆるルイヴィトンなどの高級ブランドに日本人はうんざりしている-Consumer Skepticism。もうマーケティングやらブランディングやらで洗脳さらたくない、もう放っておいてくれ、みんなそう思っている



じゃあ、どうすればいいのかというと、徹底的に手の届く値段でValueを提供するか、もしくは、今の高級ブランド以上のスーパーパーソナルサービスを提供するかのどちらか



リーズナブルな値段で本当の価値を提供しているのがユニクロ。ものすごいクオリティが高い。あそこに、Luxuryの未来を感じる。もしユニクロに行ったことがないのなら、行くべき



すなわち、今までの“Luxury”が、ちょうどStuck in the middleになってしまったという指摘です。



もうひとつこの現象の背景には、単純に昔ほどお金持ちなオフィスレディーと彼女たちを支える財力のある男が減ってしまったというのもありますね。お金がない、でも目は肥えている、だから本当にバリューがあるものを買う。



ありとあらゆる課題を抱えている日本。様々な日本における課題は、先進国に先行して直面しているわけで、そうした難題をクリアすることは、先進国攻略、また将来の発展途上国攻略の大きな指針になります。



まさにラグジュアリーの分野を例に、そんなことをこのパネルディスカッションは示唆してくれました。

アジア・ビジネス・フォーラム(その1)~アジア漬けな1日!

みなさん、こんにちは。こないだの金曜日は、アジア・ビジネス・フォーラム2010が開催されました。私の友人たちが大車輪で企画していたイベントですので、書かないわけにはいきません!


アジアビジネスフォーラムホームページより:


"An Emerging Golden Asia" - A Region of Promises & Opportunities



The Asia Business Forum (ABF) is a major annual event at London Business School. This flagship event is organized by the London Business School Asia Club, in conjunction with the Global Advisory Council.



The Forum, now into its 5th consecutive year, brings together Asia's foremost thought leaders and business executives to share insights on critical issues pertaining to Asia.



昨年のフォーラムがかなり中国にフォーカスした内容でしたので、今年はアジアの地域、扱うトピックもかなり広範になるようにと、企画委員のみんなは知恵を絞ったそうです。内容は、4つのテーマに即して、パネルディスカッションが展開されました。



4つのパネルディスカッション:

Asia Economic Outlook


Luxury Goods in Asia


Private Equity in Asia


Entrepreneurship & Innovation in Asia



また、パネルスピーカーであった、Sandringham Capital Partnersの房氏、マッキンゼーのエアン・ショーン氏、またオーディエンスとしていらっしゃった大使館からの方と短いながらお話できたのも有意義でした。



とくに、エアン・ショーン氏は底抜けに明るいアジアの未来を語っていたのには勇気づけられます。その理由は3つ。まず第一に、域内貿易のますますの発展、第二に十億人以上の中流階級の出現、第三にインフラの整備。



ロンドンの地にいながらにして、久しぶりに黒髪の集団に囲まれるアジア漬けな1日。自分の中のアジア魂を感じると共に、アジアの発展をより身近に感じることができたフォーラムになりました。

2010年4月7日水曜日

MBA科目の教授法はケース・メソッドだけ?

たまには授業のこともブログに書いてみよう!先週末でついに私の冬学期も終了し、残すは最後の夏学期のみ。早いものです。すでに卒業する仲間も多く、あちらこちらで名残惜しむようなイベントやディナーが開かれています。




さて、冬学期にとったのは、5つの選択科目。自分も教壇にたっていたせいか、私の場合、自分が何を学ぶかに加えて、その授業がどのように教えられるか、にも興味津々なわけです。実際、ここでの教授方法は実に多様です。



MBAというと、「ケースメソッド」が有名ですよね。ある実在の企業や人物を記述した20ページほどの冊子(ケース)があり、学生は事前にそれを読みこみ、クラスで議論を展開することで、擬似的にマネジメント体験をするというもの。



実際は、この「ケースメソッド」を基本としつつも、授業によって変化球を組み合わせているのが実態で、いつでもどこでもケース、ケースしているというわけではありません-とはいえ、あくまでもロンドン・ビジネス・スクールでは、という前提ツキです(他のビジネススクールもほぼ同様だと思いますが、知らないので)。



ということで、それぞれの選択科目の教授法をあえてひとつのキーワードにあらわすと何になるか?そんなことを考えてみると、やはり科目ごとにバラバラ。



Leading Teams and Organisations

“ゲーム”

リーダーシップを教えるこの選択科目の特徴は、ゲーム。毎回のクラスで、チームでゲームを行い、そこでのリーダーやチームメンバーの実際の立ち振る舞いを振り返りつつ、リーダーシップについて理解を深めるという手法です。ゲームをするので、純粋に毎回楽しいですが、まああくまでもゲームなので、そこからの学びを実際のマネジメントの現場とどうひもづけられるかが教授の腕の見せ所。



Managing the Corporate Turnarounds

“ゲストスピーカー”

企業再生の修羅場を教えるこの選択科目のキーワードは、ゲストスピーカー。ひたすら、毎回ゲストスピーカーが授業を展開していきました。ターンラウンドマネージャー、バンカー、アリックスパートナーズなどの再生プロフェッショナル、プライベートエクイティから続々とゲストがやってきて、それぞれの視点で話しを語ってくれるというもの。立場を変えれば見える風景が変わることがよく分かるスタイルですね。



Paths to Power

“思想”

影響力の源泉を探るこの授業のポイントは、思想。この領域は古くは哲学からはじまり、社会学、心理学、経営学などじつに多くの学問からの学びがある。群雄割拠という感じでじつに多くの考えが存在している。それらの思想たちが紹介されつつ、クラスで議論して理解を深めていくタイプですね。



New Venture Development

“プロジェクト”

起業とビジネス・プランの書き方を学ぶこの授業は、はい、実際にビジネス・プランを書いて、最後はエンジェル、ベンチャーキャピタルの前でプレゼンするというもの。いわゆる、プロジェクトものです。個人的に試したいアイディアがあったので、チームを募集してプランを書いてプレゼンしましたが、能動的にやっている分勉強になりますね。手間ひまかかるけど学びが多いのはプロジェクトものの特徴。



Financing the Entrepreneurial Business

“自転車”

ベンチャーの資金調達がテーマのこの授業は、まるで自転車を覚えるときのよう。あまり事前に知識は与えられないまま、宿題や課題が課されるというスタイル。ウンウン悩みながらも、転んで擦り傷を負いながら、怪しげなベンチャーのお金周りを肌感覚でみにつけていくわけです。というわけで、けっこう負荷は重いけど、学び感は大きい。もしかしたら、OJTにじつは学びの方法は似ていますね。



こうしてみると、クラスのあり方はじつに多様。ということは、裏返して考えると、じつに学び方というのはさまざまだということを痛感します。この他にもまだまだあるし、さらに開拓の余地もまだまだありそう!