みなさん、こんにちは。MBAの科目の中で、最も役に立つクラスは何だと思いますか?
MBAではじつに幅広く多くのことを学びます-たとえば、1年目の必修科目だけでも以下のように戦略、ファイナンス、組織、マーケティング、オペレーション、起業、経済などと多岐にわたります。さらにこれに加えて、2年目にとる選択科目が加わります。
LBSの必修科目:
Business Ethics and Corporate Social Responsibility
Business Statistics
Finance
Financial Accounting
GLAM (Global Leadership Assessment for Management)
IT for Business Value
Managerial Economics
Managing Organizational Behavior
Strategic Problem Solving
Strategy
Understanding General Management
Decision and Risk Analysis
Discovering Entrepreneurial Opportunities
Management Accounting
Marketing
Operation and Technology Management
Understanding International Macroeconomics
さあ、どれが一番役立つのでしょうか?
多くの卒業生にインタビューした結果、一致した結論は、意外や意外、ズバリ
Organisational Behaviour、すなわち、
組織行動論といわれる分野です。リーダーシップ、チームワーク、モチベーションパーソナリティ、コンフリクトマネジメント、ネゴシエーション、組織風土、組織変革、組織設計を扱う一連の理論です。
多くの卒業生が言うには、実際に授業を受けているときは、「なんだかフワフワした話しよなあ、なんか勉強した気にならない」という印象をもつのですが、卒業してみて、見返す唯一のバインダーは、ファイナンスでもストラテジーでもなく、この組織行動論だというのです。面白い現象です。これは何を示唆しているのでしょうか?
結局、最後はヒトにいきつくということ。そして、ここが大事なのですが、ビジネススクールが確立してきた理論の中でも、最も実務に役に立っているのがこの組織行動論といえるわけです。
このブログを読んでいただいているみなさんはお気づきのことと思いますが、個人的には、組織行動論には今、多大な関心を寄せていて、LBSでも、Change Managementを専攻し、全ての組織行動論の選択科目をとっています。
欧米式の組織行動論は日本にはフィットしないよ、という声も聞こえてきそうですが、日本のビジネスパーソンのみなさんにも役に立つ理論がヤマとありますので、このブログでも今後、紹介していきたいと思います!