2010年2月12日金曜日

組織の中の政治力はどうやって生まれるのか?

民主党の小沢幹事長の振る舞いを観ていると、どこはかたとない気持ち悪さをだれもがどこかで感じ、それが、小沢幹事長退任の国民支持に結びついているような気がするのです。



このどこか気持ち悪さ感というか心のザワツキ感は、何なのか冷静に考えてみると、政治力の威力というか凄さが背後にあることを我々が知っているから、といえます。



というように、政治力といったときに、暗黙の前提で、それはどこかでやましいこと、いけないこと、表向きではしゃべってはいけないこと、という印象はぬぐえない。



とはいえ、ビジネスの世界でも、この政治力、もっと広くいえば、権力や影響力は厳然として存在するわけで、人を動かす上ではこの上ないパワーを発揮する。



そう、絵に描いた餅にならないのは、この手の「力」がどこかで働いているわけで、効率に物事を成し遂げていくには実にプラス。



企業や組織の中で、「あの人は権力があるよね」「あの人の言うことなら」などというときの力は、ときには、影響力とも呼ばれたり、政治力とも言われたりしますが、組織行動の学問では、立派に研究されていたりするわけで、面白いものです。



その研究成果は、ビジネススクールでも、Politics and Powerや、Influence、LBSでもPaths to Powerとして授業が提供されていますね。



そこでは、権力なんてそんなダークなこと、腫れ物に触るようなうしろめたさなく、堂々と表街道をつっぱっしるように、この手の権力をいかに獲得し、いかに有効に行使していくかが議論されるわけです。



さて、この手の影響力、政治力、権力が、とても大事で重要で、物事を実行するのに必要という認識にたったとき、このパワーの源泉を理解することもこれまた大事。



影響力、政治力、権力の源泉は、何なのでしょうか?



じつは、色々な議論をみてみると、大きく分けて二つの潮流がありそうです。



主張1:影響力、政治力、権力の源泉は、その人のポジションである






主張2:影響力、政治力、権力の源泉は、その人のキャラである



主張2が、その人に内在する性格、リーダーシップスタイル、「っぽさ」がパワーの源泉であるといっているのに対して、主張1はもっと外的なもの、つまりその人のおかれている状況がパワーの源泉といっているわけです。



戦略論を少しでもかじったことのある方だとすぐ気付くかと思いますが、どこか、企業の利益は、主張2:その企業のもっている能力で決まるか、主張1:その企業のいる業界で決まるという議論と似ていますね。



というわけで、みなさんの考えは、主張1に近いでしょうか?それとも主張2に近いでしょうか?



このブログでは、(そのうち)それぞれの主張をみていって、そのあとは個人的な考えを書いていくことにしましょう!

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