2009年3月14日土曜日

Consulting Club執行委員に選ばれる;LBS生の就職力アップに向けて


London Business Schoolでもっとも大きい公式クラブのひとつ、Consulting ClubのExecutive Committee Memberに当選しました。少し前に、Consulting Clubのメーリングリストにこんなメールが流れているのをみたのが応募するきっかけ:

“The Consulting Club committee members of MBA09 is ready to hand over its responsibility to the new class...If you are interested in being on the executive committee of one of the largest and most active clubs on campus, we would like you to submit your application....”

さっそく、パワーポイントでマニフェストを作成。おそらく私ほどコンサルティングバックグラウンドが長いクラスメイトはほとんどいないので、そこを強調しておいて、マニフェストを提出。

そして、票稼ぎの1週間。幸い、昨年の秋から、多くの人にコンサルティングファームの就職面接の練習相手になっていたので、そうした人に協力をお願いして票集めをしたり、はたまた、日本人、ストリームメイト、などなどの組織票をお願いしたりと、ちょっとした選挙活動をすることになりました。

おかげさまで、無事当選-みなさまありがとうございました。来年度の7名のコミッティメンバーがこれで、揃いました。

そもそも、コンサルティングクラブは何をするのでしょうか?コンサルティングクラブのミッションは以下の3つをいまのところ掲げています。

1) To educate London Business School students about the Consulting Industry
2) To train and prepare students to enter the Consulting Industry
3) To promote London Business School brand to the Consulting Industry

コンサルティングキャリアに興味のある学生に、コンサルティング業界とその仕事内容を知ってもらい、この業界に就職できるためのトレーニングサービスを提供すると同時に、コンサルティングファーム各社におけるLBSのプレゼンスを高めることにあります。

私は、トレーニングプログラムの設計と運営を担当することにしました。というのも、いろんなクラスメイトの面接の練習相手になったり、相談にのったりしたことを通じて、LBSの学生の「面接力」はまだまだ改善の余地があることに気付いたから。

基本的にコンサルティングファームのインタビューでは、FitとCase Crackingの二つが大事になってきます。Fitはいわゆる適性-すなわち、志望動機、会社とのフィット、アスピレーションなどをみるもの。Case Crackingでは、ケースインタビュー(ある企業の具体的な課題をその場で提示し、それに対する解決策を聞く)を通して,分析能力、コミュニケーション能力など総合的な問題解決能力をみるというもの。

で、改善のありかとは、まずもって第一に、Fit!です。要はあまりFitの対策をしていないように見えてしまうのです。みな、ケース面接の対策には心血を注ぐのですが、いざ、じゃあなんでウチの会社に来たいの?という質問になると、どうも切れ味が悪いのです。

結局のところ、MBA生のように頭のいい学生がケースの練習をすれば、ある程度のレベルまで行くわけで、そうすると最後は、この人はこの会社に向いてそうか、向いていなさそうかという世界でもって、内定が判断される事実をもっと重要視すべきでしょう。

また、コンサルティングファームは、Up or Out(昇進しなければ首)が適用されるCompetitiveな環境である一方で、100%クライアントに奉仕する姿勢が問われるというやや変った仕事内容であることも知って置く必要がある気がしています。

第二に、ケースインタビューをすると、答えが面白くない!ことが多いということです。たしかに、理路整然とフレームワークを適用して答えているのですが、そうであるがために、答え自体がみな似たような答えになり、なんだか聞いていて面白くなくなっているのです。

みな、Consulting Case Bookといって、ケースインタビューにどう答えるかを懇切丁寧に解説している本を読み込んでいます。しかし、この教科書には、きわめてオーソドックスな模範解答が掲載されているため、それに学生が倣うためか、モックインタビューをすると、けっこう無難な回答が返ってくるという事態が発生しています。

でも、インタビューアーはMBAホルダーであることも多いですし、インタビューアーはMBA的模範解答なんて、聞き飽きているわけですから、もちろん理路整然としたベースとなる答えをしっかりとしつつ、どこかで自分なりの「スパイス」を所々にブレンドさせてあげて、インタビューアーを一瞬でも「ハッと」させる必要があります。

FitとCaseの両方に課題があり、そのあたりをConsulting Clubでは取り組んでいこうと思っています。

0 件のコメント: