2010年4月12日月曜日

アジア・ビジネス・フォーラム(その2)

アジア・ビジネス・フォーラムの4つのパネル:




Asia Economic Outlook

Luxury Goods in Asia

Private Equity in Asia

Entrepreneurship & Innovation in Asia



この中で最も面白かったのは、二つ目のLuxury Goods in Asia。日本におけるLuxuryが、Luxuryの未来を予測するのだという。パネリストの一人、Imran Amed氏のコメントが鋭い:



いわゆるルイヴィトンなどの高級ブランドに日本人はうんざりしている-Consumer Skepticism。もうマーケティングやらブランディングやらで洗脳さらたくない、もう放っておいてくれ、みんなそう思っている



じゃあ、どうすればいいのかというと、徹底的に手の届く値段でValueを提供するか、もしくは、今の高級ブランド以上のスーパーパーソナルサービスを提供するかのどちらか



リーズナブルな値段で本当の価値を提供しているのがユニクロ。ものすごいクオリティが高い。あそこに、Luxuryの未来を感じる。もしユニクロに行ったことがないのなら、行くべき



すなわち、今までの“Luxury”が、ちょうどStuck in the middleになってしまったという指摘です。



もうひとつこの現象の背景には、単純に昔ほどお金持ちなオフィスレディーと彼女たちを支える財力のある男が減ってしまったというのもありますね。お金がない、でも目は肥えている、だから本当にバリューがあるものを買う。



ありとあらゆる課題を抱えている日本。様々な日本における課題は、先進国に先行して直面しているわけで、そうした難題をクリアすることは、先進国攻略、また将来の発展途上国攻略の大きな指針になります。



まさにラグジュアリーの分野を例に、そんなことをこのパネルディスカッションは示唆してくれました。

0 件のコメント: