2008年8月14日木曜日

日本人合格者が減った!

今年は、日本人のビジネススクールの合格者数が大きく減少したといいます。アメリカのトップ校の事情を聞くと、日本人の合格者数は減ったと聞きます。またLBSのMBA Programmeの日本人は今年は私の知っている限りでは4人、昨年は8人ですから、単純に考えると半減したことになります。参考までにですが、さらにその前の年は6人、さらにその前は12人。やはり減少してきているのかもしれません。

その理由として、サブプライムショックによる影響がよくあげられます。UBS、メリルリンチ、シティなど蒼々たる外資系の金融機関が巨額の損失を出していますから、金融機関が人員縮小に動くと想像するのは難しくありません。

こういう状況の「逃げ場」として、ビジネススクールが使われるのです。リストラされていない人でも、今後の情勢を予知して、ビジネススクールを受験してみよう、となることでしょう。今年は金融機関出身の出願者が急に増えたせいで、日本人には不利になったと言われています。

じつは、私は、日本人のMBA受験者の層の薄さが露呈しただけ、と思っています。受験者数が少し増えただけで、がくっと日本人の合格者数が減るという減少。何とも脆弱な、と思わざるを得ません。

自分が会社から支援してもらっている身でありながら言うのも気が引けますが、とくに私費の受験者の層が薄いように思います。「日本人は、社費ばっかりだもんな~、日本は特別だよ」などと、クラスメイトに言われているくらいですから。その社費受験生も、昔は大量に企業派遣していた日本企業はここ最近は絞ってきていますから減少します。その上、海外では当たり前な私費で行こうという気概をもった受験生が少ないわけです。

もし、MBAホルダーがやはり、ビジネス界において何らかの影響力があるとするならば、少なからず、この状況に危機感を覚えます。また、世界における日本のプレゼンス低下の一因にならないかと危惧してしまいます。 MBAホルダー、またはそのネットワークがどの程度、インパクトをもつのかは、これから自分の目で確かめたいと思います。

そして、私がLBSで学ぶことによって、何らか意義あることを見いだすことができたとしたら、やはりそれを周りにも伝えて、「自分を受験してみよう」という人を増やすのも義務なのかもしれないと思う今日この頃です。この2年間、周りにその意義を語れるように、実りある充電期間にしたいと思います。

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