2009年1月11日日曜日

John Lewis; 伊勢丹とヨーカ堂を2で割った店

ここロンドンでは、スーパー、百貨店などの小売りプレイヤーの種類とそれぞれのポジショニングが、東京のそれとは違うので、色々な発見があります。たとえば、有名なハナシでいけば、コンビニがここにはありません。

今日は、ロンドンの繁華街Oxford StreetにあるJohn Lewisで買い物したのですが、ここはけっこう気に入っています。



John Lewis is a chain of upmarket department stores operating throughout Great Britain and popular amongst the British middle class for its high quality goods.
(Wikipedia)

アップマーケットとWikiでは紹介されていますが、いわゆる安売りショップに比べればアッパーということであって、日本でいうところのデパートに比べれば、かなりカジュアルです。John Lewisは、雰囲気としては、我らが大衆の見方、イトーヨーカ堂と、百貨店の代表格、伊勢丹のちょうど真ん中あたりのポジショニングをしているのです。

ロンドンで百貨店というと、ハロッズ、セルフリッジなど、日本のいわゆる百貨店よりさらに格が上の高級デパートがごろごろしているので、こうした店と、安売りショップの両方と差別化しようとしたとすると、John Lewisのようなポジショニングが考えられたのでしょう。

John Lewisの品揃えは、化粧品、衣服、家具、食器、家電製品などひととおり、何でも揃います。店内は広々としていて、白を基調としたシンプルなデザインで統一されていて、心地よく飽きがきません。商品も、けっこういい品質のモノをおいています。価格は、サービス、店舗雰囲気に比べると、割安感があります。というか、家電などはArgosといった安売り店で買うより安い場合すらあります。



日本にいると、イトーヨーカ堂だとダサそうで買いたくないなあ、でも百貨店に行くほどでもないしなあ、というときに、John Lewisはぴったりの存在なのです。ヨーカ堂とミレニアムリテイリングの西武百貨店は、今や同じグループなのですから、John Lewisのような陣の取り方を実験してみてもいいかもしれません。

ちなみに、金融危機の煽りをうけて、アッパーセグメントという認知をもたれているJohn Lewisの売上げは、昨年の11月にガツんと10%以上、下落したといいます。この時期は連日のように金融危機の報道がされていましたから、まさに潮が引くように、サーっと、顧客が逃げてしまったわけです。

これを受けて、John Lewisはクリスマス、年末年始とかけて、激しくディスカウントをしかけ、すべての価格を競合と合わせに行き、正月明けの売上げはけっこう手応えがあったようです。とはいえ、売上げはあったとしても、ディスカウントをしているので、利益がどれほど痛んでいるかは、決算を閉めていないとわかりません。

しかし、面白いことに、低価格帯のスーパーであるTesco-やや安かろう悪かろうなところあり-が、業績堅調かというとそうでもないんです。4大スーパーの中では、ビリという惨憺たる状況になっています。むしろ、もう少しアッパーなセインズベリ-というスーパーが対前年比で、伸ばしてきています。

この現象をどうみるか?

要は、顧客の目がどんどんと厳しくなっていきているといえるでしょう。安いだけではダメで、消費者は、シビアに費用対効果を見極めて買ってきているといえます。浮かれてパッパパッパと買うのではなく、しっかり一品一品見定めるようにして買う、そんなスタイルに急速に移っているように思います。

ロンドンの小売り戦線はまだまだ続きそうですが、その中でもJohn Lewisは個人的には応援したいと思っています。じつは、うちの近くの食品スーパーである、Waitrose-このブログでもよく出てきますが-も、John Lewisのグループ会社です。

2 件のコメント:

Takeshi さんのコメント...

おはようございます。 香港大塚です。

書かれているこの部分;
ーーーーーーーーーー
しかし、面白いことに、低価格帯のスーパーであるTesco-やや安かろう悪かろうなところあり-が、業績堅調かというとそうでもないんです。4大スーパーの中では、ビリという惨憺たる状況になっています。むしろ、もう少しアッパーなセインズベリ-というスーパーが対前年比で、伸ばしてきています。

この現象をどうみるか?
ーーーーーーーーーー

これを「ロンドンにおける何チャッテ自由が丘現象」と言いえるでしょうかね? 

もしそういう言い方が当てはまるとすると、イギリスにもローワーミドルの衝撃現象が出てきたといえるか?  私の印象では、伝統的な階級社会の残存形態があるヨーロッパというのは、もともと日本事情にローワーミドル階層が社会的に一種固定化しているという印象を持っているのです。 私の印象間違ってるかの末井もあります。 実際の葉調べていないし、居住していないので肌で分かっていないから。

大塚

twk さんのコメント...

Takeshiさん

コメントありがとうございました。

「ロンドンにおける何チャッテ自由が丘現象」と見ることもできるかもしれません。

もう一つ考えられる仮説は、低価格帯のスーパーTescoがのんきにしている一方で、その少し上のアッパーなスーパーが価格帯を下げたことで、Tescoとほぼ同等な価格でよりよいサービス・商品という現象がうまれ、Tescoの顧客が奪われたという見方です。