2009年10月20日火曜日

ショッピングセンターのカギは歴史の継承

日本には、似たようなショッピング・センターが乱立してきています。この世界に詳しい同僚のコンサルタントにショッピングセンターの成功要因は何だろうと話したら、彼の回答は、たしか「歴史を継承していること」だったような気がする。

同じようなハコモノをつくり、同じようなブランド店を入れたら、どこのショッピングセンターも似たり寄ったりになってしまうのは当然。では、何がユニークなのかといえば、突き詰めれば、その場所柄、土地柄、そこの歴史、そこに行き着いてしまうことになるわけで、そこの文脈をいかにショッピングセンターに継承できるか、が大事になるという風に解釈できます。

そんな事例として、パリの外れ地であった場所の再開発地区が、ベルシー地区があります。昔は、ワイン倉庫が建ち並んでいたというベルシー地区は、そんな頃の風合いを残しつつ、今は立派なショッピングセンターと皆の憩いの公園に生まれ変わっています。

フレンチ・カップルが手を組んで仲良く歩くベルシーヴィラージュ。倉庫街の息吹がかすかに残る、そんな通り。



家族、カップル、犬の憩いの場所になっているベルシー公園。ここにも、倉庫からの輸送に使われたレール跡が残されています。




ベルシー地区にあるレジデンス。高級そうです。が眺めとロケーションは最高ですね。

葡萄畑と倉庫が広がっていたベルシー地区は、その息吹を継承して、新しい憩いの場、流行のスポットに生まれ変われ変わったという事例でした。


学び:歴史の継承は差別化の源泉

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