2009年10月22日木曜日

エグゼクティブMBAに変化の兆し?

Financial Timesによると、エグゼクティブMBAへの出願者数が増えているとのこと。これは今までにない動きで、驚きです!

EMBA applications rise

その前に、エグゼクティブMBAについて。エグゼクティブMBAとは、MBAよりもうひまわりシニアなビジネスパーソン向けの学位プログラムのことです。

ロンドンビジネススクールでも、ロンドンの校舎で授業を行うExecutive MBA、ドバイとロンドンで授業を受けるDubai London Executive MBA、それからコロンビアビジネススクール、香港ビジネススクールと提携したGlobal Executive MBAと、実にたくさんそろっています。

特徴としては、パートタイムでの受講が可能、かつMBAより高額、そして、企業派遣が多いのが特徴です。また、若手が多いMBAプログラムと両方提供することで、いろいろと相乗効果があります。

たとえば、平日午前や昼間は、MBAが教室を使い、夜や土曜日はEMBAが使う。MBAがフラッグシップで、利益トントンで、EMBAでかせぐ。選択科目は、MBAとEMBAの両方が受けられるようにして、学生プールを増やし、選択科目の幅を出すことができるなどなど。

で、企業派遣が多いというのがミソで、だからこそ、値段を高く設定できるわけで、FTの記事にもあるように今までは景気が後退すると、屋台骨である企業派遣が減っていました。ところが、今回は、この大不況の中でも、減らなかったというのです。

なぜでしょうか?

それは、企業派遣は減ったとしても、その分私費の学生が増えたというのです。この大不況が、個人のキャリアへの考え方を根本的に揺るがし、ビジネスパーソンをEMBAへと駆り立てた、そんな風に読み取ることができるというわけです。

やはり、人生一生学び、Lifetimeでの学び的な考え方がじわじわと浸透していて、それがこんなささやかな統計に反映されているのではないかと思います。

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