2009年11月21日土曜日

日本人の英語力を上げるためには?~TOEFLを大学入試に

先日、同じくイギリスでMBA仲間の日本人が我が家に遊びに来た際、面白いことを言っていました。それは、TOEFLの大学入試科目に加えたらどうか、というアイディア。いやいや、これはいい案だと思います。

まず、ロンドンに留学して分かるのは、各国の学生の英語レベルの高さ。MBAのクラス構成をみると、イギリス人が10%以下、アメリカ人などのネイティブも2,3割。半分以上は、ノンネイティブなのですが、まず間違いなく、みな英語に問題がありません。

英語が苦手な国~日本という構図を実感せずにはいられません。英語が日本人が苦手な理由を言語の違いが大きいから、という人もいますが、東南アジア、アラブ諸国などの言語体系が全く異なる留学生も英語を流ちょうにしゃべるにつき、この論もくずれることになります。

日本人は、かれこれ10年近く英語に時間を使うわけですが、使えるようになった気がしない。その打開策として、TOEFLを大学入試にする案があるわけです。なぜ、TOEFLがいいのでしょうか?

TOEFLは、海外の大学・大学院の入試の際に外国人ならば誰もが受けなければ試験です。その何十年の歴史の中で、「TOEFLの点数は高いのに、英語がしゃべれない人がいる!」という大学からの不平・不満をつぶしてきて発達してきテストです。

だから、「使える」英語を計る試験で、きわめて実践的。ということは、日本人にとっては、きわめてシビアな試験になっていて、日本人MBA留学生組も、この試験には相当苦労させられているようです。

私は、幸い、前世代のTOEFLを受験したので少し楽だったのですが、今回のiBTと呼ばれる試験方式は、日本人が得意な文法セクションが全てなくなり、その代わり、スピーキングが加わることになりました。

また、英語も、アメリカ英語だけではなく、実際の場面に即して、イギリスやオーストラリアなどの英語も交じっています。
以下、TOEFLは、総時間4時間以上で、リーディング、リスニング、ライティング、リスニングの4つの側面をじっくりと試されるわけで、ここまで、徹底的に試験されると、日本人が得意な試験テクニックでは乗り越えられず、本当の英語力をつけざるをえません。

たとえば、Integrated Taskでは、リーディングをして、それに対してリスニング(これはそのリーディングをある教授が批判的に解説するというものだったりする)をして、それらをもとに、まとまった文章を書いたり、もしくはしゃべる必要があります!

大学入試の英語科目なんて、どの大学もその目的は同じはず。英語によるコミュニケ-ション能力の向上。ならば、その目的に即したTOEFL、世界の叡智をかけてつくられたTOEFLを大学入試科目にするのは理にかなっていることになります。それは厳しすぎるという声も聞こえますが、とはいえ、現実の英会話や英語の講義などを考えれば、このTOEFLもまだまだ聞きやすい方。

中高の教育界がこのTOEFL点数向上に向けて動き出したら、そのインパクトは大きいと思います。その上、TOEFLの大学入試化をすれば、膨大なコスト削減につながります。そもそも、共通スキルになりつつある英語の試験を個別の大学が課す意味合いはどれだけあるでしょうか?各大学が英語問題を作成する必要がなくなりますから。

6 件のコメント:

nezu さんのコメント...

面白いですね。ただ、実際にTOEFLのiBTを日本の高校生に受けさせても、難しすぎてほぼ壊滅状態になるような気が・・・。

ただ、TOEFLが日本のどんな既存テストよりも実際の運用力をみるテストとして優れている、というのは賛成です。

また、試験問題を共通化するというのはいいアイディアだと思います。とはいえ、センター試験みたいに対象を拡大させすぎると、上位層は差がつかなくなるでしょうから、レベルA、B、Cみたいに分けることが必要になるのかもしれませんね。

twk さんのコメント...

Nezuさん

コメントありがとうございます!

TOEFL導入したら、高校生は壊滅状態でしょうねぇ。

そのショックのもと、受験界、教育界が目覚めてくれるといいのですが!

tsutsumi さんのコメント...

そんなこと言ってましたね!先日はありがとうございました。相変わらず卒論に追われています。たぶん高校生ではきついかもしれませんね。

ただ、そもそも英語を学ぶ目的を考えると第一にコミュニケーションなはずで、英文学とかではないと思うんですよね。そうすると大学の2次試験で受けた英語の試験なんて、論理思考のトレーニングにはなってもコミュニケーション向上には何の役にも立たなかったと思います。

harest さんのコメント...

初めまして。

通りすがりです。TOEFL導入はとてもいい案ですね。私も留学を目指してiBTを受験していますがこのテストは総合的な英語力を測るにはとてもよくできていると感じますし、正攻法で前向きに取り組むしかない点もいいですよね。

もう少し点数がのびてくれればありがたいんですが(^^;

意識のある大学が英語科目の代替で採用してくれたらよいかと思います。

twk さんのコメント...

Tsutsumiさん

英語の目的はコミュニケーション力向上のため、まさにそうですよね。目的の再確認、これはラーニングポイントの常套句ですよね(笑)。

みなが当たり前のように英語をコミュニケーションの道具として使いこなしてみるにつけ、ますますそう思います。

twk さんのコメント...

harest さん

コメントありがとうございます!。

ぜひiBT頑張って乗り越えてください!留学しても、その努力はムダにならないはずですから。