2009年2月17日火曜日
MBAにくるキッカケ
“30歳前後までの体験で、その人の価値観は決まる”
これは大学、大学院のころの恩師、飯塚悦功先生のお言葉。ある飲み会か何かの席でぽろっともらしていた言葉ですが、今でもある意味で真実だと思います。
多くの偉人と言われる人でも、仮に40歳以降で、花開いていたとしても、その人のコアの部分というのは、30代前後までの原体験によって、形成されているというのです。たしかに松下幸之助にしろ、みな20代のときにすべての志はそのころに完成しているものです。
私もその30代前後の年齢になり、今一度自らの世界観を広げるラストチャンス(かもしれない?)ことを、突然に直観し、けっこう唐突に留学することを決めました。
私は理系の大学院を修了後、経営コンサルティングファームに6年半勤務した後、London Business Schoolにやってきました。職場にはMBA取得者多かったせいか、MBAには関心はありましたが、長らく本気で取得しようとは思っていなかったのです。
仕事を進める上で、MBAを持っているかどうかは、あまり関係ないことを実体験で知っていたからでしょう。逆説的ではありますが、MBA取得者に囲まれていたからこそ、「まあMBAはイラナイでしょ」思いながら日々を過ごしていました。
それまでの私は、経営コンサルティングを行う上でMBAが役に立つかどうかという極めて狭い尺度でしか、MBAを評価していなかったのだと思います。しかし、MBAのより広い価値があるのではないかと思ったのです。MBAには、単純なスキルの獲得に加えて、人生を豊かにするエッセンスがあると思ったのです。
すなわち、世界のトップクラスの仲間との体験、普通では出会えない人々とのネットワーク、家族と過ごす海外生活を通して、自らの世界観を今一度広げて、そして今後の長い人生をより豊かにするための礎を築けるはず、と直観したのです。
また、純粋にアカデミアによるビジネスリーダーの育成方法にも興味がありました。アカデミックの世界、雰囲気も個人的には好きです。工学の大学院修士をとったのちは、コンサルティングの世界に行くか、博士課程に進むか迷った時期がありましたから。
まあ、そんなこんなで、今こうして、ここロンドンの地で、勉強の日々を過ごしているわけです。
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キャリア論と人生
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2 件のコメント:
昨日は17人位の方と学長の宴会室をお借りして(社長室と佐藤さんは言われてました)和気アイアイで楽しく過ごさせていただきました。 次回三月末は若杉さんということで、皆さんイノベーション講座受講生の方々は、集まるのを楽しみにしていましたよ。 私も是非参加したいのですが、生憎スイスに出張がありますので、今度ロンドンに行ったときにパブでお話聞かせてください。
香港 大塚
大塚さん
そうでしたか、やはり大盛り上がりでしたか。さすが大塚さん。今度またお目にかかれる日を楽しみにしています。
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