2009年3月11日水曜日

百貨店John Lewisの価格戦略


Our price commitment

Never Knowingly Undersold
means that you can trust
our prices.


  • We set competitive prices
  • We actively check and match
    these in the local area
  • We even match sale prices
  • We will refund the difference
    if you find it for less

Never Knowingly Undersold

John Lewis

プライシングのクラスからの題材-上記のようなステートメントをJohn Lewisに入ると、みることができます。ひとことでいえば、「他店でウチより安いものを見つけたら差額を返金します」というコミットメントを示しています。

John Lewisは以前もこのブログでも少し触れたとおりで、けっこうこぎれいな店内で、超激安店というイメージでは全くありません。そんなややアッパー系のポジショニングのチェーン店が、最安値宣言をしてしまって、いいのでしょうか?

こうしたコミットを強烈に告知し、そして、そのコミットメントが本気だと競合店に認識されれば、競合店は、値下げをする意欲を削がれ、結局、価格が高どまりする、ことを目論んでいるわけです。

実際、授業で紹介された研究成果によれば、こうした価格戦略をとった場合ととらなかった場合の比較において、前者の方が得られる利益は50%多いとのこと。一種の“談合”のように機能することが実証されています。

消費者からすると、こんな広告をみると、「おおなんと寛大な!」と思うかも知れませんが、結局のところ価格が高止まりをして、消費者を損をしているという現象がおきていて、こうした相反するメカニズムが働くような戦略は面白いと思います。

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