2009年6月2日火曜日

キャリア・チェンジ;MBAの活用事例

LBSのMBA Programmeになぜ皆学びにくるのでしょうか?少し統計をみてみると:

第一位. キャリアチェンジ
第二位. ビジネススキルの強化
第三位. 国際性の獲得


そう、キャリアチェンジを目的にMBAを取ろうという人がとても多い。たとえば、今まで建築の設計をやっていたけど、よりビジネス的なことをやりたいとか、今まで事業会社に勤めていたけど、よりFinance的なことをやりたいとこ、それはヒト様々ですが、職業を変えるためのひとつの手段として、LBSに来る人が多いようです。

さて、そのキャリアチェンジに、どうMBAが役に立つのか、そのあたりのリアリティは意外と日本では伝わっていないように思うので、このあたりについて、少し書いてみたいと思います。

たとえば、私の友人A(ラテン系)は、もともと、オペレーション系のコンサルタントをやっていましたが、不動産系のPE業界に行きたいという想いを募らせて、30歳でLondon Business Schoolに入学。

人的ネットワーク;秋に学校が始まるや否や、学校のDirectory(名簿)を使って、片っ端からアポを入れて、毎日のようにその業界のヒトに会っていました。まさに人脈作りです。行きたい業界のフォーカスが絞れているので、自ずと対象となる企業も絞られ、その分、深くネットワークを構築。 関係ありそうな名前を言えば、「あああの人ね」という感じで、大体業界を知り尽くしている感じ。

スキル;とにかく、ファイナンス系の科目には力を入れると本人も言っていて、実際そうしています。ファイナンス系の科目だと、発言をよくしていますが、その他の科目になると、授業はあまり聞かず、FTを読んでいることもしばしば(笑)。授業に来ないこともしばしば。また、Excel関連のモデリングのオプショナルな講座や、不動産関連のオプショナル授業もすべて出ています。また、不動産が強いUSトップスクールへの交換留学も決定し、そこでいくつか不動産ファイナンスの科目をとるということで意気揚々。

サマーインターン;彼の場合、コンサルタントから、PEへの転職ということで、じつはやや距離感があって、難易度が高いのですが、この不況下でも、見事に、ある投資銀行の不動産PEのポジションで、サマーインターンを獲得しました。通常、「職種」「場所」「言語」すべてを変えるのは危険と、言われますが、彼の場合、この3つをすべて変えるわけでにも関わらず、見事にクリア!

クラブ活動;不動産クラブの重要なポジションに就いて、クラブを色々と盛り上げています。彼が、学校にReal Estateの科目を置いてくれと学校側に嘆願する会議にたまたま私も居合わせていたのですが、それはそれはConvincingな議論を組んでいました。結果的に、来年度の選択科目はすべて決定していて選択科目一覧も刷り上がっていたのにも関わらず、学校側も急遽Real Estateの選択科目を増やすことになったのです。

彼の場合、フォーカスがきわめてはっきりしている分、極めて上手に、そして実践的にLBSのリソースを引き出していることを感じます。彼、曰く、

“LBSは自分が望んでいたことをすべて与えてくれているんだ”

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