2009年4月27日月曜日

ローマな休日;幾千年もの昔へ

三度目のローマは、暖かい日差しが迎えてくれました。

パリもロンドンも、それからバルセロナなどヨーロッパ諸国には素晴らしい都市が多く、数え上げたらキリがありません。しかし、多くのヨーロッパ諸国を形作っている文化・文明の多くは紀元後、あるいは西暦1,000年以後にそのルーツがあるのに対し、ローマの起源は、紀元前。その桁違いの古さに畏敬の念を感じずにはいられません。



そこは、まさに紀元前にタイムトリップをしたかのように、その石造りの古代ローマ遺跡が街中に、力強く、力強く、遺っています。いや、遺跡が残っているというよりは、古代ローマに、現代社会が紛れ込んでしまっているといってもいいかもしれない。そんな錯覚を鮮烈に覚えさせるほど、文字通り幾千年もの彼方を彷彿とさせてくれるのが、ローマ。


悠久の錯覚を求めて、世界中から旅行客が集まります。まるで蟻の行列をみるかのように、古代ローマの名所には、ツーリストがいるのです。さらには、古代遺跡の合間を縫うようにして、できあがった現代の道路と、そこを忙しなく走るローマの自動車とバス。そこに、今のローマの姿があります。古代ローマの息吹と、隣り合わせに、観光客と自動車の喧騒。

そんな喧騒から逃げるかのようにして、イタリア人の友人と同じホテルに宿泊しました。少しローマの中心部から離れると、小鳥のさえずり声が一日中聞こえるとても静かな住宅街が広がっていました。カフェでのんびりと、カプチーノを飲んだり、ぶらぶらと散歩したり。

夜は、子供をベビーシッターに預けて、イタリア人の紹介による、典型的なローマディナーをいただきました。その特徴は、質実剛健!パスタは、コシが強く、日本のうどんのよう。肉もかたまりでガツんと出てくる。そして、味付けは、しょっぱいくらいに塩・こしょうしてあるのです。これぞ、ローマ食!

すでに多くの見所は、前回にローマに来たときに巡っていたので、今回は、どこかを廻らなければいけないというヘンなプレッシャーもなく、なんだかローマの喧騒を傍目に、のんびりとしたローマトリップになりました。

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