インターネット検索最大手の米グーグルは、傘下のユーチューブがネット配信する動画に自動で字幕を表示する技術を開発した。あらゆる動画に字幕を付けることで動画の検索が容易になるほか、字幕を別の言語に自動翻訳するサービスの展開などにつなげる。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091122AT2M2101V21112009.html
これは、あらゆる人々にとって、朗報ですね。ここ最近の情報技術の発展には目を見張るものがあり、Googleは次々とそれをリードしていった感があります。今回の機能は、動画検索を可能にするということで、大いに楽しみです。
そもそも、動画コンテンツの困ったところというのはどういうところでしょうか?
最近は、TEDや、大学の講義、大物の講演など良質な動画コンテンツに加え、われわれ一市民が作り上げる動画コンテンツと相まって、動画コンテンツの量は、それこそ莫大に増えていました。
しかし、動画の問題点は、テキスト文章のように、さっと目を通すことができないというもの。テキスト文章ならば、とばし読み、精読など、そのあたりの緩急の付け方は読者次第。いわゆる「速読」がきくんですよね。
一方で、動画の場合は、「速見」がなかなかできなかった。一応、動画を見ざるを得ない。いくら倍速機能などはあるとはいえ、その間の時間は消費されてしまうわけで、時間効率が悪かったのは事実。
だから、人からいいと言われた、お墨付きの名スピーチなどはみるけれど、そういうのがないと、なかなか見ないという問題がありました。
しかし、グーグルの新しい機能によれば、動画に字幕がつき、そのテキストを検索しにいけるということであれば、必要な動画をピンポイントで検索しにいけることになります。動画を見続ける必要はなく、テキストを検索しにいけばいいわけですから。
様々な情報ソースを加工して、新しいコンテンツを創るコンサルティング業界にとっても、朗報です。コンサルティングをする場合、リアルなインタビュー、ディスカッションにはじまり、文献、リサーチペーパー、書籍、記事、ニュースありとあらゆる情報ソースを使いますが、動画を情報ソースとして使うというのはあまりなかったと思います。
今回のこの機能は広く普及すれば、動画コンテンツも立派なコンサルティングの一インプットとなりそうです。
携帯電話でも簡単に動画をアップできる時代。動画の海におぼれないようにするためのひとつの海図が提供されたといえますね。
2009年11月22日日曜日
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