2009年5月16日土曜日

同僚と話す内容の60%もがただの繰り返し!

LBSのLynda Gratton教授がフィールドリサーチの結果、なかなかショッキングな発見しています。それは、いつも仕事をしている同僚との会話のなんと60%!がそれまでに話した内容だというのです。毎日毎日、同僚と、顔を合わせて、そして、同じ仕事をしていると、やはりどうしても会話も同じ内容になってくる、もしくは、互いの主義主張を確認しあうというのはよくある話しです。それをこの6割という数値が物語っています。

これでは、イノベーションは生まれにくいよね、だから、いかに境界を越えてStrangerと出会うかが肝になるというのが、Gratton教授の指摘。逆に、イノベーションは、よく信頼できて、気心もしれた仲間とのディカッションから生まれるのではないか、という仮説は、実証的に支持されていないそうで、過去のイノベーションをみても、適度にStrangerとの遭遇をいかに作るかがカギというわけです。

コンサルティング会社のように、プロジェクトベースでの仕事の進め方は、Strangerとの遭遇がある程度担保されます。コンサルティング会社の場合、プロジェクト毎に、メンバーが入れ替わります。また、クライントも変るとなると、ほぼ働くメンバー全員がかわるということもよくあります。じつは、これはこれで、初めのチームの立ち上げがけっこうチャレンジングなのですが、チャレンジングだからこそ、新しい刺激が生まれるのも事実です。

一方で、長期にわたってプロジェクトが続く場合、お互いの気心が知れてくるので、恐ろしくチームの生産性が上がってきますが、それと同時に、脳への刺激、クリエイティビティが落ちてきます。やはり、何事もバランスが大事です。

また、留学する前のいくつかのプロジェクトは、どれも外部のエキスパートとの協同作業でした。外部の人材を取り入れたバーチャルなチームで働いていたのですが、これもまた、Strangerとの遭遇に有効です。外部パートナーは、自分たちがもっていないナレッジをもっているので、こちらとしても大きな学びになりますし、その学びから大きく発想が広がることもあります。

その他にも、Strangerとの遭遇を創り出す方法は、いかようにもあると思います。

その昔、日本の製造業が強い!と言われていた80年代は、QCサークルが盛んで、部門横断的に問題解決にあたっていました。さらには、業界を越えた問題解決が盛んだったと聞きます。今でいう異業種交流会なのでしょうが、各企業が現場の製造現場の問題をもちよって、問題解決をしていました。これは、最強でしょう。自社だけに限らず、他の企業、産業のノウハウも借りながら、問題解決してしまうのですから。

Strangerとの遭遇は、つくりだすのは難しくはないのですが、人間どうしても居心地がいいところを求めてしまうもの。何もしていないとStrangerとの遭遇度は落ちてきてしまう。企業も、チームも、個人も、定期的なStrangerとの遭遇度のチェックが欠かせないなと思います。

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