2009年2月28日土曜日

政治家の「品質」

中川元財務大臣の辞任事件後、ブログ検索やYoutube検索をすると、いかに世界中が中川氏にいかにこの事件が注目されていたかがよく分かります。とくにYoutubeのヒット件数の急上昇ぶりは、いかにみなが面白おかしくあのショッキングな動画をみていたことを示唆しているといえます。こうした事件や、昨今の日本の政治の迷走ぶりをみてみると、日本の政治家の「質」は高いといえるのだろうかという疑問が時々頭をよぎります。

政治家「質」が高くないのとすれば、それはなぜだろうか、と思うわけです。そのひとつが政治家になるまでのキャリアパス、そのキャリアから得られた世界経済への理解、ビジネスへの理解、国際問題に対する洞察の深さの違いが、「質」の違いを産んでいるのではないかと、私の隣に座っている台湾人と話しながら、ふと思います。

LBSの1年目は、学期ごとに固定した席で授業を受けるのですが、今学期私の隣にすわっている台湾人の父親は、民進党の有力な政治家だそうで、彼自体はまだ将来政治家になるかどうかは分からないとは、言っていますが、まあ、将来政治家になるのでしょう。

昨年に結婚したこのクラスメートは、昨年の年末に一度台湾に戻り、超盛大な結婚式を計3回!もやっていて、なんでそんなにやるの?と聞くと、そのほとんどの招待客は、父親の知り合い・友人で、1,000人以上呼ばなくちゃいけないから、とのこと。なるほど、着々と地盤の引き継ぎ作業が進行していることがよく分かります。

台湾人クラスメイトは、高校の頃からアメリカに留学し、シカゴ大学で経済を学んだ後、金融機関でトレーダーをしたり、台湾のプライベートエクイティで働いたり、またLBSにくる直前は、父親の選挙事務所でも働いていて、きちんと政治への道へのとトレーニングもしている。そして、今はヨーロッパに地を移して、勉強をし、卒業後は、ヨーロッパで、コンサルティングなどビジネスよりのことをしたいという。もちろん、英語もぺらぺらで、こないだ二人でチームを組んで課題をこなしたときは、こちら主に分析担当で彼がほとんどのライティングをやってくれた。

中川氏のキャリアを全く批判するつもりは毛頭ないのだけれど、彼の場合は、東大法学部卒、興銀に少し勤めたのちに、政界入りを果たしている。これはこれで、素晴らしい王道だと思うのですが、今のような波瀾万丈な世の中、世界経済や国際問題に世界中の国がリンクしてしまっている状況において、中川氏のような王道パターンか、台湾クラスメイトのようなキャリアパスのどちらが、より適切な政策形成ができるんだろうか、と考えてしまう今日この頃です。

2 件のコメント:

J さんのコメント...

こんばんは
日本は日曜日の午前3時半を回ったところです

さて、政治の素人なりに考えた結果、どちらのキャリアパスが適切な政策形成が可能か(=良いか)、という命題に対しては、場合によりますね、としか言いようがないです。

パッと思い付くだけでも、日本と台湾というそれぞれの国が置かれた国際的な環境と国力、母語による知識・学問の蓄積と教育体制、政策形成プロセスの違い、政党間のパワーバランスや人口構成、果ては国民全体が脅威に感じるような仮想敵国の有無(日本国民は敵国なんていないと思ってるでしょう・・・)まで、広がり続けていきます。

ただ、日本の政界が特定の集団に偏った利益代表ばかりであり、国民の多くを占める(であろう)多くの団体非所属者が利益代表を送る気がない/送れていないという点は事実だと思います。
(本来政治の道を志すのに画一的なキャリアパスはあるべきでなく、多様な意思決定関与者を受け入れるべき)

#メディアリテラシー云々というのは台湾国民がどのようなレベルにあるか不明なため言及せず

twk さんのコメント...

Jさん

こんにちは、コメント、どうもありがとうございます!東京は雪が降ったそうですが、どうぞ気を付けて。

おっしゃるとおり、どちらがいいキャリアパスかという質問自体、少しナンセンスでしたね。

むしろ、ここで問いたかったのは、政治家のキャリアパスのポートフォリオです。政治家のバックグラウンドはやや偏ってはいないか?ということです。

もう少し、ビジネスへの理解、国際問題への理解、世界金融への理解がある政治家がいてもいいのではないか、そういうバックグラウンドが強い人がいてもいいのではないか、という考えですね。