2008年11月15日土曜日

ロジカルシンキングより大切なこと その3

ロジカルシンキング以前が大事というオハナシとして、3つのポイント。

1.バランスのいい情報収集プランを練るのがひとつ。
2.そして、素直に考えること。
3.もうひとつは、過去の経験・ナレッジの活用があげられるでしょうか。

で、今日はその二番目について。「素直に考えること」。これはとても難しいと思います。
われわれ、経営のフレームワークなどなどを大量に学んでいるので、逆説的ではあるのですが、素直に考えられなくなっているのです。従来の方法や先入観、前例、過去の知見などに惑わされて、難しく考えすぎてしまうときがあります。それと、あまりにも当たり前の問題指摘や、解決策を出すと、頭が悪いんではないかと思われてしまう恐怖心も、素直に考えられない要因のひとつかもしれません。今の世の中ほど、シンプルに考えるのが難しい時代はないのかもしれません。

素直に考えるために、コンサルタント時代に良くやっていた方法は、「ぼーっと」考えること。それもできれば、頭が少し疲れているときの方がいいです。ある程度必要な情報を頭につめこんだら、目を静かに閉じて(そのまま寝ないように注意をして!)、頭の中にアイディアを浮かぶのを待つ、というもの。風呂につかっているとき、トイレにいるとき、タクシーにのっているとき、電車にのっているときに行うのがいいかも。

不必要な情報やフレームワークをシャットアウトして、頭の中だけで思考するというもの。若干、疲れているときの方がいいのは、無駄な情報も処理できてしまうため。本質的なことだけにフォーカスできるようにしたいわけですので。そして、シンプルな質問を投げかけるのも効果的な気がします。
 結局、何が原因で、どうなったんだっけ?
 要するに、何が問題なんだっけ?
 要は、どうすればいいんだ?
 クライアントは明日から何をすればいいんだ?

くもった眼鏡をはずして、素朴に考えることで、だれも気づかなかったんだけど、でも本質的な問題や解決策に行き当たることができるというシンプルな法則でした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いやーよく分かるなー。コンサル激務時代をちょっと思い出した(笑)。俺はよく風呂でいいアイデア思いついてました。リラックスしているのがいいのかな。緊張をずっと続けずに、時に弛緩させたほうがいいよね。レンズを絞った後は、少し引いたみたりピントをずらしてみたり。風呂では思わぬ非線形思考ができたりしていました。

アメリカでは風呂にゆっくりつかることができないのがイタイですが・・・