2008年8月9日土曜日

スペインの最後はバルセロナ

言わずと知れた、ガウディ作で未完の「サグラダ・ファミリア大聖堂」。この大聖堂の東側、南側、西側が、それぞれキリストの「生誕」、「栄光」、「受難」を表していて、建物をぐるっと回ると物語ができあがるというわけ。さすが、ガウディ、考えることがイノベーティブです。

ガウディ作、「カザ・バトリョ」。これもまたイノベーション満載の建物です。ガウディさん、地中海にインスピレーションを感じたようでして、建物のすべてが波のような流線で形作られています。バトリョさんの邸宅だったらしいですが、竜宮城で生活しているような日々だったのではないかと勝手に想像しています。

これまた、ガウディ作、「カザ・ミラ」。地元では「ラ・ペドレラ=石切り場」と呼ばれているのだとか。建物自体は巨大の石のようなイメージです。写真は、この建物の屋上でして、ジェットコーストアーのように波打っていてとても特徴的です。

天才建築家ガウディの作品が立ち並ぶバルセロナですが、ガウディだけではありません。建築家モンタネールもいますし、芸術でいえば、ピカソ、ミロもいます。上記の建造物はすべて世界遺産ですが、ほかにもたくさんあって、とても一度言っただけでは見切れないなと思いました。文化的にとても豊かな街です。

そのおかげで、街中、観光客で溢れかえり、どこも行列だらけで、言い過ぎかも知れませんが、街ごとディズニーランドのような状況です。サグラダ・ファミリア大聖堂に至っては、2時間待ちですから。

バルセロナは、そうした過去の遺産だけで食ってこうとするだけでなく、未来に向けた都市開発もきちんとやっていると感じます。

たとえば、水辺の使い方も上手で、職・住接近の高層ビルと巨大な海水浴が整備されています。一昔は荒廃した地区だったそうですが、今や活気あふれる場所になっています。

国際的なカンファレンスの需要も相当高いようです。まあ、それも納得がいきます。世界遺産がたくさん見学できて、そばには海水浴、降り注ぐ太陽、そしてホテルやカンファレンス用の設備もばっちり整っているとくれば、誰でもバルセロナを選んでしまうでしょう。そういえば、うちの会社のトレーニング開催地のひとつがバルセロナでして、同僚は「最高!」と言ってましたっけ。

その上、バルセロナでは「未来都市計画」が展開中です。2010年までに2000億円弱ほど使って、国内外の建築家を集めて、いくつもの芸術的で近代的な建築物をつくるのだとか。すごいです。

数日観光しただけで負の面はまだ見えませんでしたが、新しい都市を創り出していこうとする気概をいたるところで感じることができたバルセロナでした。

Posted by Picasa

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