2008年10月25日土曜日

H&M vs UNIQLO @ London

日本に先日上陸した、スウェーデンの最強カジュアルブランド H&Mは、やはりロンドンでも一大勢力となっています。ファッションブランドがこぞって集まるロンドンの中心街、Oxford Streetには、H&Mが数百メートルおきに何軒も並んでいるのです。H&Mに限ったことではなく、日本でももうすっかりおなじみのZARA、それからロンドンではとても強い、TOPSHOPなどの超大物ブランドは、同じ通りに数店舗出店し、流行に敏感な若者をとりこもうとしています。

さて、そんな競争激戦地に、我らがUNIQLOがOxford Streetに出店しています。そして、H&Mのまどなりに居を構えているのです。この心意気は本当にたいしたものだと思います。Oxford Streetだけでなく、AquascutamなどがあるRegent StreetにもUniqloは出店しています。この写真では、Oxford Streetで、H&MとUNIQLOの看板が並んでいるのがみてとれると思います。

今のところ、UNIQLOは苦戦しているように見えます。客の出入りから見ると、H&Mの方が1.5~2倍くらい入っているでしょうか。なぜこうなるのでしょうか?日本では、UNIQLOは、「低価格」な「ベーシック品」というポジショニングですが、こちらロンドンでは、その価格が1.5倍~2倍くらいの感覚になるので、本来のUNIQLOの強みであるはずの「低価格」があまり生きてこないのです。みなさんも、値段が高いユニクロに行きたいと思うでしょうか?

UNIQLOの値段+αをもってとなりのH&Mに行くと、もうちょっとおしゃれなものがH&Mで買えるわけです。下の写真は、H&Mの店内で、リーズナブルなおしゃれ着がたくさん積んであります。そして、ここ場所は、Oxford Street。まさにファッションこそが命の大通りで、ユニクロのベーシックラインがどこまで通用するのか、という問題もあります。



そんなわけで、これからの冬商戦、UNIQLOも、かなり「おしゃれ」を意識してきたように思います。夏物グッズに比べて、「あ、いいかな」と思う商品ラインナップが増えてきました。次の写真が、今のユニクロの店内です。テーマは、「おしゃれなカラフルダウン」という感じでしょうか。フィット感のあるダウンが、豊富なカラーバリエーションとともに並ぶ店内は、夏場のユニクロの店内比べると、はるかに好感がもてると思います。


とはいえ、「おしゃれ」系で勝負をすると、それはまさに、H&MやZARAの独壇場ですから、これまたとてもつらい戦いを強いられることになります。UNIQLOの海外での苦悩はまだまだ続くと思います。

余談になりますが、ここロンドンの子供たちはとてもおしゃれなのです。公園で遊んでいる小さな子供達をみてみると、みんなセンスを感じさせる洋服を親が着させています。そのひとつの理由が、H&MやTOPSHOPなど、こうしたアパレル店が提供している子供服なのですよね。そこそこ安くて、かなりおしゃれな子供服がこれまた大量に売られているのです。

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