2009年1月11日日曜日

子育てに学ぶ経営学 その1

経営の要諦は「人を動かすこと」。

であるとするならば、子育ては、「人を動かす」原理原則を学び、実践するのにぴったりです。というより、この冬休みは、朝から晩まで子供とべったり付き合っていたので、「人を動かす」原理原則を、実践せざるを得ないというのが現実というところでしょうか。それにしても、パパよりももっと長く一緒にいるママというのはすごい存在です。

何が大変なのか。

うちの子でいえば、おもちゃを散らかし放題遊びまくったあとに、「おもちゃを片付けなさい」と言ったところで、全く効果はなし。輪を掛けたように、レゴやら、電車やらを引っかき回しながら遊ぶ始末。

さらに、怒鳴って「片付けなさい!」といってもダメ。今度は、泣き出して、もはや全く片付ける気配がなく、ごろごろところがるばかり。嗚呼、これだったら、しからない方がまだましだったのに。子供と向き合うというのは、ああ、なんとも体力と気力が必要だと実感させられる瞬間なのです。

そう、「言って」子供を動かそうなどと思ったら大間違い。わんぱく3歳児には、「命令」はまったく役に立たない現実を突きつけられるのです。

では、どうするのか?

リラックスした冬休みも、もう明日で終わりそうなので、今日はそのあたりを振り返ってみたいと思います。

オススメ1;一緒にやってできたら、褒めまくる

まずは、小さなレゴのピースを一緒に手にとってあげて、ゆっくーりと、おもちゃ箱にしまいます。そして、できた瞬間に、「すごーい!上手に片付けられたね!」と、テンション100倍、かつ繰り返し褒めちぎるのです。はい、また褒めるのにもエネルギーが必要です。

でも、これが実るのです。あら不思議、次は自分で、次のレゴのピースを片付けようとするではないですか!そして、それも少し手伝ってあげて、おもちゃ箱にしまう。そしたら、また褒めまくる!この繰り返しをすると、うちの子は、ちょっと得意げな表情になりながら、片付けをを終えることができます。子供と争わずに、ハッピーに。やはり誉めることは大事なのだと痛感している日々です。

教訓→「やつてみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)


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オススメ2;恐怖心を煽る


ずばり、「おばけ」の活用です。

「ほらほら、片付けないと、おばけが出てきちゃうよ。あぁ、もうこのあたりに、片付けないとえいじくんをたべちゃうおばけがきてるー」

と、少しホラー映画の解説者になったつもりで、語りかけるわけです。

すると、うちの子は、はっと我に返ったように反応し、遠くをみつめたあと、そそくさと、おもちゃの片付けをはじめるのです。ちょっと罪悪感にかられながらも、そういった素直な反応をみると、かわいい。

これは、劇的な効果が多くの場合あります。歯磨きをしないとき、早く寝ないとき、言うことを聞かないときと、かなり広範に活用できます。

しかし、やはり、効かないときもあります。チエがついてくると、「おばけ、いないでしょっ」とあっさりと、かわされるときもあります。

友人のブログで、「大人の事情」のおかげで、おばけは、全然なくならないとコメントしていますが、いや、全くまったくそのとおり、同意です。おばけがこの世からなくなってしまったら、世界中の両親の苦労は大幅に増えてしまうことでしょう。おばけを教える絵本もそろっているのもうれしい限り。こうして、代々脈々とおばけは受け継がれていくのですね。

教訓→恐怖心も使いよう

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(続く)

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