私が留学前に、社会人向けマネジメントスクールで担当していたクラスの受講生のみなさんが、自発的に集まって、勉強会や懇親会などを、クラスを跨いで開催しているコミュニティがあります。事務局のメンバーや参加されているメンバーのみなさんの貢献があって成り立っている本当にありがたいコミュニティです。
こないだは、女性下着業界という、普通ならばあまり、取り扱わなさそうな面白い業界をピックアップして、議論をしました。下着業界の雄ワコールと、下着業界の急先鋒トリンプインターナショナルの戦いがテーマでした。私は、物理的に参加できず、残念でしたが、事前のケースや議論結果などには目を通し、それはそれは勉強になりました。
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コミュニティの共通の価値観もありまして、それは、「お互いから学びあう」というとてもシンプルなものだけど、まさにこれからますます大事になってくる価値観というか、スキルだと思います。
それも、こうした異業種間での交流だと、なお学びが大きいと思います。ただ、交流というと、「カルイ」ですが、上のような具体的なテーマにもとづいて、きめられた時間内で、intensiveに議論をすると、はじめて見えてくるモノがあると思います。
少し深いところまで議論をして、はじめてお互いの「違い」が見えてくる。多くの異業種交流会は、このちょっと「深い」ところまではなかなか行かないのではないでしょうか。結果として、自分、もしくは自分自身の思考スタイルに気づくことができますし、井の中の蛙にならずにすみます。
さらには、自社で生かせそうなアイディアの気づきとして、メリットが出てくるのではないでしょうか。自社内とか業界内のチエやノウハウを知っても、多くの人が知っている可能性があるので、あまり差別化できないですが、他業界のチエ、ノウハウを自社に置き換えて使うネタは、差別化できるチャンスは極めて大きいです。コンサルティング会社が火比較的短納期でアウトプットを出せるのは、この原理によるところも多分にあると思います。
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「お互いから学びあう」
簡単そうでいて、ちゃんと実践しようとすれば、じつに奥深い価値観だと思います。でも、そうだからからこそ、身につける価値が多分にあるとも思います。
なぜ奥深いのか?それは、お互いにお互いをRespectしなければいけないから。
相手を敬う気持ちがなければ、そもそも相手から学ぼうという気持ちなど起きるはずがないわけで、したがって、尊敬というと少しおおげさですが、英語でいうところの”Respect”の精神がとても大事になってきます。もしくは、だれに対しても、謙虚になる、という言い方でもいいのかもしれません。
一方で、当然ですが、メンバーの個々人も、Respectされるような人物でなければならない。というわけでして、メンバーそれぞれの、姿勢や価値観、スキルなども、それぞれが高めていく努力をしていく必要があると思うのです。
そういった意味で、「お互いから学びあう」価値観をもつコミュニティというのは、やはり実現するには、それなりの努力が必要になりますが、その暁には多くの果実が待っていると思います。
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と、ごちゃごちゃと書いてきましたが、ようは、こうしたコミュニティを通じて、そこのメンバーが何らかの形で、楽しくなれれば最高だと思います。私たちはみんな、いくつもの長期的なコミュニティに属しています、たとえば学校の同窓会、もしくは、いまの会社とのつきあい、趣味の仲間など。そうしたコミュニティにもうひとつにこのコミュニティをメンバーのみなさんが増やしてもらって、楽しく長続きできれば、うれしいなと思っています。
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