2009年1月27日火曜日

London Business School MBA ranked No. 1 in the world


今朝学校に行くと、“World’s #1 for MBAs”なるロゴが至る所に掛けてあるではないですか。今朝のFinancial Timesで、今年のMBAランキングが発表されて、London Business Schoolが見事1位に輝いたというのだから、なんともうれしいではないですか。ランキングは、あくまでもランキングであって、それ自体がどうということはないのですが、やはり1位というのは気持ちのいいものです!

“European and Asian business Schools are caching up on elite US programmes”


さっそく、Financial Timesを見てみると、こんな面白い見出しが出ていました。すなわち、今年は、欧州のビジネススクールやアジアのビジネススクールのランキングが大きく飛躍した年というのです。多極化の時代というフレーズを聞き始めて久しいですが、その波はどうやらビジネススクールの世界でも起こりつつあるようです。

たとえば、Ceibsという中国のビジネススクールがはじめてTop 10入りをしました。また、6位と12位にはスペインのビジネススクールがランキングされています。またフランスのINSEADも5位とランキングを昨年からあげています。15位にはインドのビジネススクールIndian School of Businessです。ところで、残念なことに、日本のビジネススクールはTop100にはひとつもありません。

こうした変化の時代に、ビジネススクールを経営するというのも、企業経営と同じ、もしくはそれ以上に難しいと思います。なんといっても、多様なステークホルダーをマネジメントしなければいけないという事実です。ステークホルダーマネジメントは、企業経営でも最近ときどき聞かれますが、こうした非営利団体、教育団体にとっては、経営そのものともいえます。

学びにきている生徒、一国一城の主でいわば個人商店のような教授陣、企業のリクルーター、世界中にいる卒業生、などなど、それぞれインセンティブの働き方が違う生き物をひとつの組織の中に抱え込んでマネジメントしていく難しさというのはあることでしょう。また、ビジネススクールの特徴として、アカデミアとビジネスという二つの世界の狭間にいるという難しさもあるでしょう。

つい先週、London Business SchoolのDean Sir Andrew Likiermanとミーティングをする機会があって、ちょうどこの問題意識を投げかけたところ、深く大きくうなずいていたのが印象的でした。

Deanは企業経営の経験もあるようで、「企業のマネジメントの方がよっぽど楽なんだ」と語っていました。また、「Deanの仕事というのは、人がやりたくないといっている仕事をやってもらうことなんだよ」と笑って答えていましたが、なんというか、華やかな経営者のウラにある「大変さ」が垣間見えます。

このあたりのチャレンジが具体的にどういうことなのか、LBSにいる間に個人的にはもう少し紐解いてみようと思います。多様なステークホルダーのマネジメントは、まさにビジネスクールが課題先進組織として企業に先行的に直面していることであり、このチャレンジを克服する方法は、必ずや企業経営にも生きてくるように思います。

London Business Schoolの前Deanで、今はオバマ政権の経済アドバイザーをやっているLaura Tysonが、

”Like any organization in a highly competitive marketplace, business schools are adept at reinvention. They simply have to be”

と言っていましたが、私にとっての新しいこの母校LBSも、環境の変化に対応し、先取りし、Competitiveであり続けてほしいなと思います。私の中の、新たな母校心の誕生です!


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